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『銀世界』

早いもので、8月も終わりですね。
最近まで、毎日暑くてかなわないと思っていましたが、夕方からは涼しくなって。
秋が来ちゃうのかなぁと、期待半分不安半分な気分ですv

さて、HPの方をちょっとだけ改装してみました。
イラストページを簡素仕様に。トップページのイラストを差し替えて。
短編も、小話も、早く収納しなければ大変なことに…汗

表示など、おかしいとこがあれば教えてくださると助かります。

とにかく、↓から、今日の分の短編です。
どうぞお付き合いくださいv


【はちの月企画 一日一短編】

お題⑨『銀世界』


暑さとツッコミ疲れで、ぐったりのはち。

「少しでも雲が出てくれると、涼しくでしょうにね。」

しろは太陽光降り注ぐ表通りを見て、うーんと腕を組んだ。
しかし、首をかしげたそのポーズとは反して、どこか楽しげな表情ではある。

「とりあえず、その服を着替えてこい。長袖を着るな。見る方が暑い。」

「嫌です。僕にはこの服の、この温度が丁度いいんです。」

「…この変温動物が。」

「視覚に頼りすぎるのが悪いんですよ。これならどうです?」

扇風機にあおられて、部屋を舞う紙吹雪。
ごみ箱に入る予定だった書き損じの紙が、四角四方に破られ、ボウル一杯に盛られている。
一掴み、握っては空へ放る。

「ほら、雪みたいですよ!涼しいですよね?!」

「…拾っとけよ、それ。」

「もう少しで積もりますよ!雪合戦したいですね。」

少しも話を聞く様子の無いしろに、
はちは飽きれて、「はぁ」と溜息を零した。

ならこれならどうでしょう?
足元が白色で覆われたころ。
しろは2階から写真撮影用のレフ板を持ってきた。

「白い雪が積もったら、『銀世界』って言いますよね。」

レフ板をはちに渡し、机の前に立つ。

「まぁな。」

「白い酢飯を握ったら、銀シャリって言いますよね。」

「そうだな。」

「つまり、白色が輝いて銀になる。と言う事は、
僕、つまり『しろ』が輝く瞬間。この世界こそが、『銀世界』なのです!」

「なるほど。」

「さぁ、堂内の光を全部僕に集めるのです!」


得意げな表情で、ピースをかますしろ。

「でも写真を撮らねぇと意味がないんじゃねぇの…?って、違う!その超理論を、白紙に戻せ!今すぐにだ!」

ぼんやりとした頭では、ツッコミの言葉が遅れてしまうようだ。
無意識の内に、指示通り向けていたレフ板を力強く床にたたき落とし、天を仰ぐ。

机に突っ伏していると、いつの間にか意識を失ってしまったようだ。

甘い匂いで、霞んだ視界に色が戻ってきた。

はちは後頭部を掻き、席を立った。
のどがカラカラである。

若干の立ちくらみを覚えながら、水分を求めて台所へ向かう。

「おい、なにしてんだ。」

「近くの喫茶店から、借りてきちゃったんです。」

そう言って掲げたのは、赤いシロップだった。
テーブルの上には、小さなかき氷器と、透明のガラス陶器。

「懐かしいもんを見つけてきたな。」

「ゆりちゃんに聞いたら、教えてくれたんですよ。」

「雪が解けたら氷に成るんですから、これはつまり『銀世界』なのです!」

「…たまにはいいこというじゃねぇか。」

はちは薄く笑い、席に着いた。
たまには夏らしい事も悪くは無い、と築かれていく氷の山を目にしながら。


追記からお返事です⇒misia2009さん、ゆささん、夢さん
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『一筋の光』

おっと、久しぶりの短編更新になってしまいました(汗)
しかし、あきらめ悪くも、お題は全部消化する予定ですv

最近は夜も、随分涼しくなりましたね。
おかげで現在深夜なのですが、かなりの空腹です…
ぐぬぬ、今食べてはならぬと思いつつ…負けそうです←

さてさてではでは、↓から短編始まります。
よろしければ、どうぞお付き合いくださいv



【はちの月企画 一日一短編】

お題⑧ 『一筋の光』


重苦しい溜息が、熱気のこもる堂内に吐き出される。
体温と同程度の室温に、息苦しいほどの湿度。
足元の扇風機が必死に頭を振るが、生温かい空気がかき混ぜられるだけで、大した効果は無い様子。

「どうしてこんなくそ暑い真昼間に、帳簿なんかつけにゃならんのだ。」

額に汗を浮かべながら、堂長・黒川はちは独り嘆く。
席上には日誌の、帳簿欄が開かれている。
そして、目下はちが頭を痛めている原因は、帳簿内の数値である。

はちは、本日だけで数十回目の溜息をついた。

どのページを見ても、欄を埋めるは

「…先々月も先月も今月も赤字。こりゃ来月も赤字か…。」

電卓をはじいた後、末尾の空欄に、マイナスの数値を書き入れる。
その表情は非常に苦々しく、とても他人に見せられるものではない。
子どもが見たら、恐らく泣き出してしまいそうな程に。

「はち、溜息をつくと幸せが逃げるんですよ。」

と、開けっぱなしにしている表の扉から、しろが入ってきた。
暑い中の買物から帰宅してきたはずであるのに、その顔には、汗の玉一つ浮かんでいない。

その余裕綽々ともとれる様子に、はちは眉間のしわを更に深くする。

「小難しい顔してないで、気分転換に散歩でも行ってきたらどうですか?」

しろは人差し指を立てながら、はちの仕事を覗きこむ。

「お前はオレを熱中症で殺したいのか。」

「そしたら保険金で、赤字が黒字に早変わりですね。」

「…確かにな。って、縁起でもねぇ事を言うな!」

悪気の一つも無い笑顔を浮かべるしろを前に、
はちは突っ込むタイミングを一瞬逸しながら、左腕で肘をつく。

「元気がないですねぇ。あ、それなら僕が奇跡を見せてあげますよ!」

と言うと、しろはどこからか色のペンを取り出し、高々と掲げた。

「おい、何すんだ!」

はちの抵抗どこ吹く風。
しろは軽快な手つきで、はちの手元から日誌を奪い取り、サラサラと何かを書き込んだ。

「これで完璧です!」

見れば、末端の欄、字の数値に付けられた『』の記号。
それが強引に、『』に書きかえられていた。

「奇跡を起こす『一筋の光』が、なんと具現化してしまったのです!」

ねつ造されたプラスの記号、その縦線を指して、しろは胸を張った。

「なるほど。これで、万年金欠も解決だな
…ってなるわけねぇだろ!ふざけるのも大概にしろ!」


その時、汗ではなく筋を額に浮かべたはちから、ぷつんと音が聞こえた。

「あれ、ついに暑さで参ってしまったようですね。」

楽しげに語るしろの前。
全力のツッコミの後、ぐったりと机に突っ伏したはちからは、
僅かにではあるが確かに、湯気が上がっていた。

室温37.2度。
現状打開のための、希望の光は欲しいが、
太陽の光は、一筋たりとて注いできてほしくはない。

そう思ったが最後、はちの意識は完璧に途切れてしまった。

【了】


水分補給は大事です。
しろが暑さに強いのは、彼が変温動物だからです(蛇足的説明)

暑さで目が覚めることが、最近の私の日常です。
実は、家でクーラーを入れる習慣が、まったくないのです。


追記からお返事です⇒misia2009さん
拍手だけの方もありがとうございます!ほんと、まちまちな更新で申し訳ない…


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『希望の光』

【はちの月企画 一日一短編】

お題⑦ 『希望の光』


後悔は、読んで字のごとく、”後から”来るものだ。

喧嘩の原因は、単純明快。
夏の夜、夕飯の席。
はちは並べられた食事を前に、ふと洩らしてしまった。

「今日もそうめんかよ。たまには冷麦でも食べてぇんだが。」

その言葉を聞いた、料理の作り手であるしろは、手元の箸を勢いよく机に叩きつけた。

「お、おい。いきなりどうしたんだよ。」

変なスイッチが入ってしまったようだ、と、はちは、立ち上がったしろを見上げながら思う。

「…はち、料理を語れる資格は、料理を作った者と、おいしく食べた者にのみ与えられるべき特権です。」

尊大な見下し顔と共に、抑揚の無い声が降ってくる。

そしてしろは、左手を腰に添え、右手の人差し指をズバッとはちに突き付けた体勢で、

「ただボケっと座って据え膳を待ってるだけのはちが、
知識だけでそうめんと冷麦の違いを語るなんて、
100年早いんですよ!」


威勢よく、啖呵を切った。

「べ、別にいいだろ!減るもんじゃねぇし」

「いいわけないです!激減です!」

喧嘩の発端は、いつもくだらない。
その上、お互いに引っ込みがつかなくなるのはいつものことで。
結果、暫く口論が続いた後、しろは部屋を出ていってしまった。

それから、3日が経った。

「いい加減意地を張るのはやめたらどうなの。」

「うるせぇよ。てめぇには関係ない話だ。」

とげのある言葉の仕返しに、額に飛んできたのは万年筆。
抜けば血が出るだろうと、はちはそれをそのままに、堂長席で悶える。

「まだ、もずく生活を続けるつもり?」

頬のこけたはちへ、ゆりは天井付近から声を飛ばす。

「冷蔵庫の中にもずくとマヨネーズしか入ってねぇんだよ。仕方ねぇだろ。」

「つまんない意地張ってないで、さっさと謝罪すれば済む事よ。」

「あの時、誤ったのはオレじゃない。謝るべきは向こうだ。」

「でも仕事に支障をきたしている様じゃ、その意地も無効よ。」

あの日以来。

しろはゆりと自分の分の食事しか準備しなくなった。
元より食事は、しろに任せきりだったはちにとってそれは、文字通り”死活生活”を意味する。

それからというもの、はちの主食はインスタントに食べられる、もずくのみとなったのだ。

そんな断食まがいの生活も、三日目に入ると、様々な弊害をもたらすようになった。

日誌の不備をゆりに詰られ、回覧板の回覧済み欄にチェックを入れ忘れ、
手元が霞んで机に黒インクが零れ、たまに来る客にも気付かない始末。

そんな有様を見るに見かねて、ゆりは分厚い本を机に叩きつけた。

「私は食べなくても存在し続けられるけど、あなたに死なれたら困るの。」

そう言い放つと、はちとしろ両人を強引に連れ出し、台所へと足を運んだ。

「おいおい、これはどういうことなんだよ…。」

自らの背丈程の高さの戸棚を後ろ背にして、はちは立たされた。

脇のテーブルには積み上げられた白い皿と、湯呑。客用のティーセットが並べられている。

「しろ。あなたは今でも怒ってるのかしら?」

「当然です!はちの発言は、料理と食事への冒涜でしたよ!」

ふふんと小生意気に笑ったゆりは、テーブル上の食器類に指を伸ばす。

「なら、その怒りをそれにぶつけなさい。」

「え?いいんですか?」

戸惑うしろにも、ゆりは楽しげな表情を変えない。

「ほら、あなたの怒りをはちに知らしめてやって頂戴。」

その言葉に触発されたしろは頷き、一枚目の皿を手に取った。

「ふっざけるんじゃないですよ!」

板間と皿の、思わず耳をふさぎたくなるような派手な衝突音。

しろの足元に、陶器の白い破片が散らばった。

「お前…!なんてことを…!」

はちの顔色がさぁっと青ざめていった。

「大丈夫。」

はちを横目にゆりはそう言い、指を宙に舞わす。

すると、不思議な事に皿は音も無く元の形に戻って行った。

信じられない光景に、はちが眼鏡を拭けば、私は黒蝶堂の憑者だからこれくらい簡単なの、

とゆりは呟いた。

「あなたの怒りは、私が食べてしまうわ。」

続けて皿を渡すゆり。

「満足するまで、やっちゃいなさい。」

こくり、としろは頷いた。

と、今度ははちの耳の間横で、裂音が鳴り響いた。

「自分の食べた食器くらい、自分で下げてください!」

「献立を考える側の人間に対して、『なんでもいい』は禁句です!」

日頃の鬱憤が、言葉として溢れかえっている。

その代償。
投げられた戸棚のガラスと衝突した皿は砕け散り、パラパラと床へ落ちていく。

「てめぇら!食器に罪はねぇだろ!元に戻ればいいってもんじゃねぇんだぞ!」

「うるさいですねぇ…。」

完璧にスイッチが入ってしまったしろは、はちの湯呑を足下で粉々に砕いた。

思わず目を覆ってしまうはち。

「…オレはそこまでの事をしたのか?」

小さく嘆きのポーズを取る事しか、できなかった。

それから暫くの後。

目前の戦場に呆然と立ち尽くしていると、しろが手に包丁を握ったのが見えた。

そのまま、戸棚の前に立つはちに迫ってくる。

「よ、よく見ろ!食器は元に戻っても、オレは元には戻らねぇんだぞ!」

はちとしろの間に、ゆりが立ちはだかった。

静かな声音を発しながら、ゆりはじっとしろを見つめた。

「切り刻むならはちじゃなくて、食材にして頂戴。」

その言葉にしろは歩みを止め、包丁を流しに置いた。

「そうですね。なんだかすっきりしました。」

しろの発言に、先程までのピリピリした空気が一瞬にして昇華された。

しろはにっこり笑顔を浮かべ、ゆりの背後の今にも腰を抜かしそうなはちへひと言。

「はち、僕に言う事は?」

「…わ、悪かったよ。この惨状は、オレの非だ。今度から食器は下げるし、食べたいもんは
事前に考えとくから…な。」


「まったく、はちは本当に素直じゃないんですからね。」

ふぅっと溜息をつきながら人差し指を立てたしろは、くるりと踵を返した。

「さぁ、夕飯の支度でもしますか!」

言うやいなや、買い出しに出かけてしまった。

堂内に置き去りにされた両者。

「私にも感謝して頂戴。」

「なんでオレが。」

ゆりは、手元のフォークを投げながら、

「だって私は、あなたたちのくだらない諍いに終止符を打ってあげた、
いうなれば『希望の光』だからよ。」


隣のはちを見やった。

「本物の光なら、包みこまれるだけで万事解決だろ。
あんな乱暴な手段、もう勘弁だ。」


はぁ、とはちはため息をつく。

「目的の為なら、犠牲は払っても、払い過ぎる事は無いわ。」

「オレは”釣りはいらねぇからとっとけ”と言えるほど、裕福じゃねぇよ。」

「周知の事実ね。」

苦々しい表情のはちとは対照的に、最後の皿を片付けたゆりは、

「犠牲を出したくないなら、まずは落ちた体重を元に戻すこと。
堂長、あなたは『希望の光』になる可能性があるのだから。」


「大それたことを。オレに何ができるって言うんだ。」

さぁね?と意地悪く笑うと、奥間に姿を消した。


【完】


リハビリがてらの短編でした。
すっごく、難産でした…。 
皆様も、ケンカと夏バテにはご注意ください。


追記からお返事です⇒ゆささん、水無月さん
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『虹架かる空』

【はちの月企画 一日一短編】

お題⑥ 『虹架かる空』
 

どこへ行くんだ?と問えば、空の彼方まで、と意味不明な回答を寄こしてきた。

事情を聞くと、だって、虹が出てるんですよ。と、更に混乱をきたす答えが返ってきた。

「虹ってのはな、視覚度っつーのが影響して見えてんだ。」

はちは頭を抱える。目前の彼・しろは虹の輪を通り抜けたいと言う。

だから、彼を説得するために虹の成り立ちから説明しているが、
どこまで理解してくれるのだろう。

「虹は『存在』してるんじゃなくて、ただ『見える』ってだけなんだよ。
こっちから近づけば、角度が変わって見えなくなる。
だから、真下に行くことも、まして、通り抜けることも不可能ってわけだ。」


「詳しい理屈は割愛するけどな、簡単に言えば、こっちが近づきゃ遠ざかり、逆に
こっちが遠ざかれば近寄ってくるんだよ。」


しろはと言うと、頗る不服そうな顔で、はちの”御高説”を聞いている。

「”天のじゃく”な性格なんですね。」

「虹に性格も何もあるかよ。遠くからだと空と重なって見えるから、
空に虹が架かってるように見えるだけだ。」


「つまり、幻覚みたいなものなんですね…。」

しろは、哀しげな表情と共に、しょぼんと肩を落とした。

何か事情があるようだ。
仕方ない、聞いてみるか。

と、はちは面倒なことになりそうな予感をヒシヒシと感じながらも、
最大限の譲歩を見せ、問うてみた。

「虹は何色か知ってますか?」

「あ?七色だろ。六って教わる国もあるみたいだがな。」

「言ってみてください。」

「あー、赤橙黄緑青藍紫だ。」

「そこに無い色があります。」

「何色だよ。」

「白ですよ。つまり、しろ。僕です。
だから、虹の元に行けば、僕の持たない何かが得られるかもしれないんです!」


「はぁ…相変わらず訳の分らん理屈で動こうとするやつだ。」

「見えてるうちに行かないと、陽が暮れてしまいます!」

「…仕方ねぇ。ちょっと、ついてこい。」


はちはしろを連れ、屋上へとやってきた。
端に位置する、家庭菜園。
トマトが赤々と実っているから、そろそろ収穫時だ。

「まだ見えますよ!急いでいかなきゃ…」

後方で空を指し、大騒ぎするしろを放置し、はちは
太陽を背に、ゾウのジョウロで水をやった。

実の部分を避け、緑の葉に優しく注いでいく。

はちは目元を下げた。
こういうのは、原理を辿れば簡単に引き起こせる現象なのだ。

「見てみろ。」

はちが示す先を、しろが覗きこむ。

そこではジョウロから草木へと注がれる水が緩やかなアーチを描いており、
キラキラと反射する水滴から成る、小さな虹が架かっていた。

「うわぁ!すごい、すごいです!はちは、魔術師でしたか!」

「違う!オレは人間だ!」

「でも、こんな奇跡を起こせる人が、ただの人間な筈がありません!」

水滴に負けないほどキラキラとした瞳を向けられ、いたたまれなくなったはちは
ぷいと横を向いて、腕を組んだ。

「こ、これはあくまで”ついで”であってな。
今朝方は雨が降ってたから、水やりしてなかったなぁと思って。」


どことなく居心地の悪さを感じたはちは、ばりばりと後頭部を掻く。

するとしろは、暫く首を傾げた後、右手で左手の掌をぽんっと打った。

そして、元気よく手を挙げた。

「はい!わかったことがあります。」

「え?」

はちは目を見開き、にこにこ笑うしろを見た。

しろは言い澱むことなく、言葉を紡いだ。

「はちって、やっぱり素直じゃないんですね!」

暫しの間。

「…どこからその結論を導き出してきたのか、さっぱり理解できないんだが。」

はちは眉根を押さえ、懸命にこれまでのやりとりを思い出そうとする。

「いいんです。あくまで”ついで”なんですよね。」

しかし、しろの思考過程はまったく見えてこない。

「だから、最初からそう言ってんだろうが。」

「やっぱり、得るものがありましたよ。」

しろははちの手からジョウロを奪いとり、はちの代わりに水やりの役割を担った。

「あれ、うまくできませんねぇ…。」

「おい、やりすぎだ!腐るだろうが!」

限度を知らないしろに痺れを切らし、はちが再びジョウロを手にするのは、
それから間も無くの事であった。

【完】


これくらいの長さが、小話よりも短くて描きやすいなぁ。
まぁ内容は、あいかわらずゆるりと系で(苦笑)
冴えわたるツッコミ!とかも無いのですが…日常ってこんな感じです…よね?

少しでも楽しんでいただいたら幸いですv



追記からお返事です!⇒夢さん、茜さん
拍手だけの方も、ありがとうございます!



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今日は何の日でしょうか?&頂き物ご紹介!

こんにちは!
日曜の昼下がり、いかがおすごしでしょうか。

暑さに白旗あげている私は、扇風機だけがお友達です(;´Д`)
こんな日は、甲子園をずっと見ていたいものですが、そうもいかないですよね(汗)
この記事を書いたら、本気出していきますv

はてさて、本日は何の日かってお題です。

今日は8月8日→つまり、はちの日なのですv

もうこの企画を始めて半年になるのですね…(遠い目)


ご存じない方に説明させていただきますと、
当ブログでは毎月8日を当ブログ主人公の黒川はちの名前にちなんで、
【はちの日】と設定し、
この日は彼に関する更新をする!という決まりを設けています。


今月は8月で、【はちの月企画 一日一短編】もやっていて、
「8にこんなに固執している人間って、もしかして私ぐらいしかいないんじゃ…」
と、ちょっと不安に思ったり(苦笑)
「もういい加減にしろや!」
と、しつこさに愛想尽かされているのでは…なんて思ったり(;´Д`)


いろんな思いを抱いておりますw

で・す・が!

今回はステキイラストを頂いて(半分強奪して)しまったので、僭越ながらわたくしが紹介させていただきます!
いつもお世話になっているDream Worldの夢さんからもらってきてしまいましたv


嬉しすぎますから原寸大ですよvお気を付けください。
→とおもったのですが、ちょいとレイアウトの関係でサムネ表示です。

夢様より頂き物!

クリックで原寸大

こんな優しい表情…!夢さんの人柄が顕れているようです。
背景も色も描かれていて…

ほんと、こんなブログにありがとうございます><

感謝の言葉がいくらあっても足りません!
サイトの方にも、飾らせていただきます!


こんな自己満足企画に
お付き合い頂いている方、なんとなく覗いてくださっている方、本当にいつもありがとうございます。
この場を借りて、お礼申し上げます><


さて、今月は8月ですから、
なんかでかいことしたいなぁ!
と、ちらりとも思ったのです。

↓結果

いつもとおんなじになりました。

今回もイラストです。
珍しい表情を描こう!
として…まぁ、見てやってください。



はちの月&はちの日はち

描いた感想と結果→ちょwおまwww にせもの乙www

と、思わず【w】の多用をしてしまうほどの偽物っぷりです本当にありがとうございました。
私の絵柄で笑った顔は、見慣れなさ過ぎて描いた本人がびっくりしました。

夢さんのイラストは素敵だったのに…どうしてこうなった…

そのうえ落書きなので、大したものじゃないですが(いつものことだ!)
今月は、こんな感じで終わります。

やっぱり慣れないことはするもんじゃないね!

文字なし版も追記にあげときますv
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

追記からお返事です⇒夢さん、misia2009さん
ぱちぱちありがとうございます!拍手絵も変えたいなぁ…


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『緩やかな眠り』

【はちの月企画 一日一短編】

お題⑤ 『緩やかな眠り』


*お題③からの続きになってます。
→お付き合いいただける方は、こちらを先に読まれる事をオススメいたしますv



↓↓準備ができた方は、れっつすくろーる↓↓



体の節々がギシギシと悲鳴を上げる。
辺りを見回すと、東の空が白み始めていた。

ここはどこだ?―ここは黒蝶堂屋上だ。
なぜ外で寝ているのか?―おそらく、外で寝たからだ。
いま何時だ?―わからない。

暫く考え込んだ後、はちは「あぁ。」と納得した。

体が痛いのは、堅いコンクリートの上に長時間横たわっていたから当然か。

めったに摂取しないアルコールと、謎の液体チョコチュウ。
花火大会の合間に、敷かれたシートの上で眠りに落ちてしまったらしい。

と、耳をつんざき始めた、けたたましい蝉の声。
一匹が鳴き出すと、他の蝉も我先にと鳴き始め、羽音の連鎖が起こる。

朝から賑やかなことだ。
脇に放置された眼鏡をかけると、くしゃみが一つ出た。

「風邪でも引いたか…。」

昨晩四名いたはずの屋上には、現在自分しかいない。
誰か起こしてくれればいいのに、優しさが足りない奴らだ、とはちは思う。

そして上体を起こし、軽くストレッチをした後、屋上と2階とを結ぶ扉に手をかけた。

「おはようございます。星空に見守られながら、きっとよく眠れたことでしょう!」

「夜空にそんな効用があるなら、この世から不眠症はなくなるだろうよ。」

階下に降りると、しろがマイ包丁片手に朝食を作っていた。
時計の針が指すは午前6時。
普段よりも少々早めに目が覚めてしまったようだった。

しろに問えば、牡丹は陽の昇る前に、自らの憑場である深見ヶ原墓地へ帰ったという。

『そろそろ、ゆーたーんらっしゅ!って化け物がやってくると聞いたからな!
正体はよくわからんが、警戒に越したことは無いんだぞ。』
と言ってましたよ。」


そう言えば、そんな事を言っていたような…。

『一応言っとくと、”Uターンラッシュ”と”帰省者の大移動”は同義だからな。』って、はちはつっこんでました。」

そう言えば、そんな指摘をしたような…。

酒のせいか、記憶があいまいである。

「黄泉から還る者達を迎えて接待するのが、あたしの仕事であり使命なんだぞ!」

自信満々に言い放ちながら、ふふんと胸を張った牡丹をかろうじて思い出した。
が、それ以上の記憶をたどれない。

おそらくその辺りで、眠りに落ちてしまったのだろう。

しろとの会話を終え、
居間として活用しているスペースに座った。

届いたばかりの新聞に目を通す。
と、ふわ…と欠伸が出た。
朝食が並ぶ予定のテーブル。

その前で、ごろりと寝そべってみた。

すると、立て続けに強力な睡魔に襲われた。

「やっぱ、二度寝は最高だな…。」

誰に聞かせるでもなくそう言うと、はちは『緩やかな眠り』に落ちていった。


【完】


いつも以上にどうでもいい内容のような気が…汗
まぁ、いつもとおんなじですよね。
たまにはのんびりゆったり、はちにも求刑休憩させてあげたいものですv




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『泡沫(うたかた)』

【はちの月企画 一日一短編】

お題④ 『泡沫(うたかた)』


朝から遥光の街が騒がしい。
どことなく浮足立っているというか、活気づいているというか。

「だって今日はお祭りですからね!」

しろの喜々とした声音に、はちは合点がいった。

そう言えば一週間前、ポスター片手に近所の子どもがやってきたなと思い出す。
許可を出した時の、少女のはにかんだ顔。
そうだ、ポスターには少女が描いた少々理解に苦しむが、
(恐らく花火とそれを楽しむ家族をモチーフにしているのだろう)
子どもらしく、かわいらしい絵が描かれていた。

黒蝶堂の表玄関には、今もそのポスターが張られている。

もうそんな時期なのか、とはちは腕を組んだ。
小さい頃はよく、じいさんに手を引かれて行ったものだ。

などと感傷に耽っている矢先、
表通りを浴衣の女性が通り過ぎ、アーケードへ吸い込まれていった。

「まったく、気が早ぇっつーの。」

今は昼前。当然ながら花火は夜からだ。

「始まる前の高揚感に中てられてるのね。」

「うわっ!」

堂長席に座るはちの隣。微かな気配も無く、いつの間にか迫っていたゆりが、
間髪いれず、ずいっと一枚の紙を差し出してきた。

「な、なんだよ。」

「招待状。」

いつもと同じ、無機質な声音。
半分に折り畳まれたそれを開けば、筆跡の美しい、流麗な文字が並んでいる。
黒蝶堂堂長様へ、との書き出し。

「花火見物のお誘い…一体どこからだ。」

「書いてあるでしょ。」

指摘され、下に目を移していく。
文末に書かれた、差出者。

「…櫻坂神社、か。」

思い出される、季節外れの桜並木。
ほのかと名乗る、自分を堂長と迎え入れた憑者。

ゆりの弾き返したナイフに刺さっていた、桜の花びら。

加えて現在、ゆりの視線が
自分の横顔に、突き刺さっているのをひしひしと感じる。

自然と、嘆息が出た。何か事情が、あるのだろう。

はっきりした根拠の無い、可能性の一つにすぎないが、

「…うちでゆっくり見るか。」

無用なトラブル、避けるが吉。
やはり根拠は何もないが、なんとなく、そんな気がした。

ゆりが微かに目を見開いた、気がした。
それでも、相変わらずの冷たい声音で。

「そう。わかったわ。」

と言うと、くるりと姿勢を翻し、奥間へと引っ込んだ。

夕方。

「こらぁ!深見ヶ原は憑者牡丹がやってきたんだぞ!」

どなり声と共に、ガラスの戸が派手な音を立てた。

「てめぇうちを壊す気か!…って酒臭ぇ!」

「まだ働いてるのか?!客も来ないのにか?」

「うるせぇ!」

「はは、きょうはぶれーぃこぅなんだぞ!」

肩を組んで来た異様なテンションの牡丹は、どうやら既に、”できあがって”いるようだ。

「騒がしいわね。」

外から帰ってきたゆりが、牡丹をはちから引き剥がす。

「どうせ神社で、昼から飲んでたのでしょう?」

「抜け出してきたんだ!ほら、持って来てやったぞ!」

背に下げていた風呂敷から零れ落ちた、大量のツマミと…。

「あ、甘酒?それにこれは…」

謎の茶色く、どろりとした液体。

「知らんのか。チョコチュウだ!」


夜。
買い物に行っていたしろが帰宅し、結局定時よりも早く店を閉めた。
しろは台所で軽食を作り、屋上へと持って上がっていく。

「遅くなっちゃいました。どこも人が多くって。」

「ほら、お前も呑むんだぞ!」

冷たい甘酒を、しろの頬にピタリとくっつけ、そのまま抱きつく牡丹。

「おぉ、たいおん低いなぁ!」

「すぐ元に戻りますけどね。」

「そうかそうか不思議だなぁ。まぁ呑め呑め!」

と、しろが絡み酒に遭っている時。

暗闇に光が灯された。城の真上に、大輪が咲いた。
遅れて届く、内臓に響く重低音。

「うわぁ、綺麗ですねぇ。」

敷かれたレジャーシートの上で、ちびちびと甘酒を口へ運んでいるはち
の隣に座ったしろが、目を爛々と輝かせた。背には牡丹を乗せたままだ。

「冷やした甘酒も、なかなかいけるんだな。」

「はち、ちょっとは風流を解したらどうですか?」

「お前にまっとうなツッコミをされる日がくるとはな。」

と言うと、また空が明るくなった。
遠くの城が、光に照らされる。

「昔っから人間は、儚いものが好きだな。あたしも好きだぞ。」

「桜に花火に、それから切腹。どれも潔いですよね!」

「並ぶにふさわしくないもんがあるだろうが。」




「いい加減に、仲直りしたらどうなんだ?」

席を外し、チョコチュウを手酌で傾けるゆりの傍に牡丹が寄って行く。

「あなたには関係ないわ。」

びしりと言い放たれたが、牡丹はそれでもひるまない。

「ぴきぴきした空気に、周りも辟易だぞ。」

「そうね、これこそ花火みたいに、『泡沫』のように消えてしまえば簡単なのにね。」

「気持ちも軋轢も、簡単には消えはしない、ってか。」

けらけらと冗談めかして笑う牡丹。

「そんな甘い物じゃなくて、ドロドロした、醜いものよ。」

自らの言葉に苦笑した彼女。
珍しく饒舌なゆりに、牡丹も楽しそうである。

「引き返せなくなる前に、さっさと和解することを勧めるぞ。」

「もうだいぶ、未来に来すぎたわ。」

「素直になる事も、大事だと思うぞ!だから、呑め呑め!」

御酌を注いだ牡丹は立ち上がり、花火に向かって叫ぶ。

「たーまやー!」

真似してしろが、

「かーぎやー!」

と継いだ。

図らずも、人びとの喝采が、遠くから聞こえてくる。
花火大会も、そろそろ終焉を迎えるようだ。

「なぁ。」

「なに?」

はちがゆりに歩み寄り、座り込んで話しかける。

「てめぇと櫻坂神社。昔何かあったのか?」

「盗み聞きは感心しないわ。」

「この距離で聞くなって方が難しいんだ。」

と、はちの空になった湯呑に注がれた、茶色の液体。

通称、チョコチュウ。

…つまり、チョコレートを溶かしたチュウハイらしい。略してチョコチュウ。

はちには、味覚が狂っているとしか思えないようで、

異様ともいえるほどの甘ったるい匂いに、激しく顔をしかめた。

「てめぇ!何しやがる!」

「余計な詮索は無用。今日くらい楽しみなさい。」

「…まったく。」

ゆりはお得意の、お高くとまった笑いをかました後、再び空に視線を移した。

「いつか、話す時が来ると思うわ。」

「え?」

その幼い横顔は、それ以上何も語らなかった。
はちは自らの後頭部を掻き、その場に寝転んだ。

【完】

櫻坂神社とはちとの接触は、本サイトに掲示してある小説にてお確かめくださいv
(めんどうですみません…)
関係無いですが、サマーウォーズ見ました。
蝉が早朝から鳴いていて、こっちが泣きそうでした 涙


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『魔法少女』

【はちの月企画 一日一短編】

お題③ 『魔法少女』



ゆり読書中


黒蝶堂の憑者・ゆりは、得体の知れない存在である、と、はちは思っていた。

普段は堂内の棚の上に座り、分厚い本を読みあさっている。
ちょこんと座るその姿は、まるで人形のようだ。

かと思うと、ふらりと外出し、暫く帰ってこない事もある。

まぁ、少女の読んでいる本も、外出先も、
自分と大した関係があるわけではないので、余計な口出しはしない。

少女は仕事に関し、皮肉と言う名のアドバイスをくれる時があるが、
それも必要最低限で。

皮肉屋少女との会話は神経を使い、正直憑かれる
…違う、疲れるのだ。
というのも、口を滑らせご機嫌を損ねれば、どこからか飛んでくる本の大群に襲われるからだ。

だから自然と、口数は少なくなる。
はち自身も、生来”お喋り”な人間ではないから、なおさらだ。

黒蝶堂という、同じ空間を共有しながらも、それぞれが個人の時間を消費している。
過不足も不満も無い。
だが、どこか奇妙な関係が続いていた。

そんなある日の事。

一息つこうと日誌をつけていたペンを置き、堂長席で背伸びをした時の事だ。
棚の上に座っていたゆりも丁度同じタイミングで、本を閉じた。
表紙を撫でるその手つきは優しい。
と、左手に本を移し、右手人差し指を宙に舞わせた。

その時。

ゆりの手から離れた本は、ページを中間で分けて翼とし、二つ隣の棚へと飛んで、
自らが収まるべきスペースへ吸い込まれていった。
そして、向かいの棚から別の本が飛び、再びゆりの手元に収まった。

「なに?」

自らには抑揚の無い声が飛んできた。

「いや、信じられねぇなと思って。」

「ちょこれーと一枚。」

「はい?」

「いいから、早くして頂戴。」

眉根が自然と寄る感覚を覚えながらも、逆らわないのが吉だろう。

奥間の冷蔵庫へ足を運び、そこから一枚、板チョコを取り出した。
しろが買い置きしているものだ。

「ほらよ。」

「ありがと。」

棚から降り、チョコレートを受け取ったゆりは、心なしか嬉しそうに見える。

それを懐に収めると、堂長席の前で右手を振った。
すると、最も端の棚がガタガタと音を立て、続けて、
目にもとまらぬ速さで、一冊の本が飛んできた。

「うわっ!」

思わず目をつぶってしまったのは、
経験上”身に着かされた”、生きる術だ。

だが、衝突する感覚は無い。
おそるおそる目をあけると。

本を手にしたゆりが、それをこちらへ差し出していた。

「え?」

「あなたに今必要な事が書かれているわ。」

手に取ると、なかなか古い本だとわかる。
表紙の文字がかすれて見え、紙もまばらに黄ばんでいる。

埃を払って目を凝らすと。
そう、その表紙には。

「なになに、”質素倹約ノすゝめ”…って、余計な世話だ!」

だが、ゆりは悪びれる風も無く。

「随分古ぼけたわね。…ちょっと貸して頂戴。」

破れない様にゆっくりとページを開く。
そこは、虫に食われていた。
ゆりが手をかざし、目を赤く染めた。

そして、しばしの間。

手をゆっくりとスライドさせていく。
掌から洩れている、赤みを帯びた光が、ページに覆いかぶさる。

光に目を慣らすと、そこで初めて気がついた。
見る見るうちに穴がふさがっていくではないか。

まるでキツネにつままれたような、魔法をかけられているような気分だ。

光がやんだ時、表紙も含め、本は完全に修復されていた。

「まさか、書物片手に呪文を唱えるだけでわけわからねぇ技が使えたり、
敵を倒したりすることができるんじゃねぇだろうな…?」


半信半疑で問うてみた。
すると。

「漫画の読み過ぎよ。」

「だよな。」

どこかがっかりしたのは、恐らく気のせいだろう。

「いざとなったら、呪文を唱えてる暇なんてないわ。」

「そりゃそうだ。あれはただの読者サービスってやつで…え?」

ゆりははちの返事を待たない。
そのまま言葉と同時に本を開くと、眩しい光が噴出した。

「閃光弾。怯ませるだけだから、人体に害は無いわ。
備えあれば、不可能だって可能になる。魔術師もそうでしょう。
見せようによって魔法にも、手品にも見える。」


「って、てめぇは突拍子もねぇんだよ!」

目が眩んだはちは、眼鏡を外し、涙目をゴシゴシと拭う。

しかし、ゆりがそんな彼を顧みるはずもなく。

「たった一つの摂理を守りさえすればいいの。」

言葉を紡ぎ続ける。

「せ、摂理?」

問われた質問に対し、ゆりは口元で三日月を作った。

「無から有は生まれない。これさえ守れば、誰だって”憧れ”の『魔法少女』になれるわ。
例えば呪文を唱えた後、近くの茂みで急いで着替えれば、他者には瞬時に変身したように
見せかけることが可能。それと同じなの。」


「わかるような、わからねぇような…。」

頭が痛くなってきた。

黒蝶堂の憑者・ゆりは、得体の知れない存在である、と思っていた。
だからこそ、深くかかわりたくは無い、とも思っていた。

これは、訂正の余地がある。

黒蝶堂の憑者・ゆりは、得体の知れない存在である。
が、自然の摂理に従っている、らしい。

目前に広がる不可解な現象も、タネがあるという。

全ての事象には、なにか理由があるはずだ。
生来持つ、理由づけしたがる、頑固とも言えるその性分。

あり得ないものをあり得ないと言い切りたい自分がいる。
と同時に、理由なき事柄が許せない自分がいる。

この性分を満足させるために、ゆりの手から繰り出される摩訶不思議な現象を
見極めたい。

いや、見極めなければならない。
普段は隠している静かな好奇心に、火が付いてしまいそうになる

「くそ、気づくんじゃなかった。面倒事を自分で増やしてどうする…!」

魔法では、無い。

そう思えば思うほど、その原理が気になって仕方がないのだ。


【完】

はちは現象の原理にこだわる人。
しろは現象そのものを楽しむタイプ。

黒蝶堂内は、ゆりの領地みたいなものなので、結構無理が通ってますv


追記からお返事です⇒misia2009さん、ゆささん
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『もしも飛べたら』

【はちの月企画】

お題② 『もしも飛べたら』

今をときめく時代の寵児達が
様々な質問からその真性を迫られる、という体で、バラエティ番組の1コーナーは進んでいく。

華やかだと言われる芸能界の一部が、小さな箱から覗いており、
地方のしがない古書店である黒蝶堂の夕飯時をも賑やかにしていた。

「もしも飛べたら、いつでも好きな人と一緒にいたいですね。」

「なるほど~。で、例の人との噂は本当なんですか?」

「えぇ~、ここでその話を振ってくるとは思いませんでしたよ。」


一般人が言えば歯の浮くようなセリフも、司会者の下世話な質問も、苦笑交じりの返答も、
続いて届く、明らかに後付けの歓声も。

そのどれもがどこか現実味の無い、作りもののようだ。
と、はちは茶碗を片手に、冷静な視線で分析していた。

「空を飛ぶ時に必要な物ってなんでしょう?」

その時。突然の謎かけが、向かいの席から飛んできた。

「そりゃあお前。ホウキに決まってんだろうが。」

はちは野菜炒めに箸を伸ばす。
その脳内には、ホウキに乗って空を飛ぶ魔法使いの姿が浮かんでいる。

だが、向かいの席の青年は眉をひそめ、

「残念、不正解です。正解は、マントですよ。」

青年・しろは漬物に触れた箸を置く。
その脳内には、正義の味方を名乗り女性を救う、たくましい男の姿が浮かんでいた。

「ねぇ、ゆりちゃんはどう思います?」

静かに黙々と箸を動かし、食物を胃に収めていた少女にしろは問う。

少女は、お世辞にもセンスがいいとは言えない兎のデザインが施されたハンカチで口元を拭うと、

「空を飛ぶのは”自転車”だと、この間読んだ本に書いてあったわ。」

至極当然の事実を述べるがごとく、言い淀まずに言い切った。

「!」

ぱぁぁ!と効果音がつきそうなほどの、しろの眩しい笑顔。
そして、

「まったくの盲点でした!」

続けて弾き出された、明るすぎる声音。

この時、はちの背筋を嫌な予感が駆け抜けたのは、言うまでも無い。



「さぁ、特訓です!」


停車され、僅かに浮いた車体。
急な下り坂の、ちょうどてっぺんで、
カラカラと”空転”するタイヤ。

向かいの弁当屋から借りたママチャリの後部座席には、しろが運転手に背を預けている。

その運転手・はちは汗だくになっていた。
ペダルを踏みこむ足の感覚が、遠くなっていく。

「どうしてこうなった…?」

つい数分前までは、質素ながらも穏やかな夕飯時を満喫していたはずだ。

であるにもかかわらず、なぜこんな非生産的行動を取らされているのだろうか。

「だって、『もしも飛べたら』どうするんですか!ゆりちゃんが言うんだから、間違いないですよ。」

「あいつは多分、昔の映画のパンフレットでも読んだだけだろ!」

「ほら、月まで行きましょう!」

夜空に白く輝く月とは反対方向を、しろは指差す。

「少しは”空気”を読め!」

「はち、知ってますか?宇宙には”空気”がないんですよ?」

「だからといって、空気を読む必要がねぇわけじゃねぇよ!
第一、飛べたら?なんて発想自体がおかしいんだ!
まさに”空回り”した、非現実的な考えだろうが!」


「”空”を駆け”回れる”なら、願ったり叶ったりですね!」

しろはそう言うと体を翻し、自らの首元にマントを着け始めた。
不穏の予感を感じ取ったはちが振り返る。

すると、ちょうどゆりが、自転車の停車バーのロックを外そうとしていたところであった。

はちと視線を交錯させたゆりが、にこりと笑う。

「逝ってらっしゃい、道中気をつけて頂戴。」

「不吉な変換をするな!」

文字の見える目を持つはちは、自然と語気が強くなる。

「あら、うっかり。”上の空”だったわ。」

「わざとだろ…。」

はちは小声で呟く。

急勾配な下り坂を前に、バーのロックは命綱とも言える。
もし外されれば、足元に広がる夜の闇に飲み込まれてしまうからだ。

だからこそ、ゆりを刺激することは避けたい。

そう願っていた。

だが。

「”空”を越えて、昇天しない様にして頂戴。

私よりも先に、伊織さんが迎えに行くことになるかもしれないわ。」


ゆりはどこか楽しげな笑顔のまま、手持ちの傘でロックを外した。

青ざめていく心象。

そうそう、と後方から含み笑いが聞こえた。

「はち、このママチャリはですね、ブレーキが壊れているそうですよ。
気をつけてくださいね。」


しろの最期もとい、最後のカミングアウトを聞きながら、はちは言葉を失った。

青いマントが、バタバタと音を立て、あっという間に暗闇に飲み込まれていく。

東の空に月が浮かぶ。

その高みを目指し、彼らは暴走列車ならぬ暴走自転車として、夜の街を切り裂いて行った。

そう。

『もしも飛べたら』どうなるか。

彼らは、身をもって証明しようとしたのであった。

【完】

第二弾!
自転車で空を飛べるのは、カゴに宇宙人を乗せた人だけです。


追記からお返事です⇒夢さん
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『夢の中』

【はちの月企画】

お題① 『夢の中』

燦々と照りつける太陽。
つきぬける青い空に浮かぶ、まるで絵に描いたかのような、巨大な入道雲。
延々と続く白い砂浜に、穏やかな波が寄せては返す。

これほどまでに美しい情景。

…であるのにもかかわらず、辺りにはなぜか、人っ子ひとりいない。

「文字通り、プライベートビーチだな。」

はちは度入りの黒いサングラスを右手でかけ直し、そう呟いた。

「はち、これ、見てください!」

声に引かれ、ゆっくりとそちらを向く。
波打ち際で懸命に手を振るは、空色のTシャツを着たしろ。
その向かいには、なかなか立派な砂上の城ができていた。

「うまくできてんじゃねぇか。」

「はい!あとはこれを立てれば完成です。」

しろが笑顔で掲げたのは、見覚えのある黒いケース。
そして、その中から取り出したのは

「お前!それ、オレの眼鏡じゃねぇか!」

「違いますよ。これはこのお城の象徴…つまり、旗なのです!」

「余計なことすんな!」

「旗だけに?」

「はた迷惑だ!」

「よくできましたね!」

「ふっざけんな!」

はちは激しいツッコミの後、しろの手から眼鏡を奪った。
そして美しい波打ち際を、裸足で駆けだした。
後ろから、しろが追ってくる。

だが、追いつかれてはならない。
自分の目と言っても差支えない愛用の眼鏡を、砂まみれにさせるわけにはいかないのだ。

どれほど走っただろうか。
ぐんぐん上昇する気温。荒くなる息。霞む視界。
振り向けば、顔色一つ変えないしろがすぐそこまで迫っていた。

水しぶきを上げる足元。
はちはそれを見、合点がいった。
しろは恐らく、海水で体温を下げているのだろう。

「この、変温動物が!」

叫んだ途端、足がもつれた。
砂浜に打ち上げられた、海藻に足を取られていた。

「…さて、返してもらいますよ。」

しろの手には、ぎらりと光る刃物。
珍しい装飾のされた、彼専用の包丁が握られていた。
そして空色のTシャツは、いつの間にか、黒に青いラインの入った堂長服に変わっていた。


2pカラーしろ



「ま、まるで2コンカラーだな。」

「そうですね。でも、問題ないですよ。」

冷汗を垂らすはちの上へ刃物を振りかざした彼は、口元だけで冷たく笑った。

「これから先は、僕が堂長ですからね。」

腹部への激痛が、体を巡った。

「うわぁ!!!」

カーテンの隙間から、穏やかにさしこんでくる光。
じっとりとした寝汗を、右腕でぬぐう。
突如、覚醒は訪れた。

「なんだ、夢かよ…。」

口調とは裏腹、ほっと、安堵のため息をついた。
ふと、腹部に重みを感じ、上半身を起こす。
…起こそうとしたが、叶わない。
見ればそこに、分厚い本が折り重なって、立派な山が出来ていた。

「やっと気付いたの?鈍感にも程があるわね。」

感じた隣の気配に、背筋を何かが駆けあがる。
首だけを向ければ、傍らに本を置いたゆりが、ちょこんと座っていた。

「これ、てめぇがやったのか?」

「えぇ。感謝してほしいわ。」

体を動かせない程の、大量の本。
おそらく、これを乗せられた時の衝撃が、夢へと反芻されたのであろう。

オレのプライベートビーチを返せ!

と、はちは苦々しい思いを抱きながら、口内で舌打ちをした。

最悪の目覚めだ。

「乗せてくれてありがとうってか?てめぇの嫌がらせに?」

「違うわ。その結果に、よ。」

「まったく意味がわからねぇ。」

ゆりは眉根一つ動かさず、冗談を言っている風はない。

「理解し難いのなら、自らの目で確認しなさい。」

彼女は険しい顔を作り、指を宙へ回した。
すると次々に本が舞いあがり、はちの体は自由を得る。

途端、走る激痛。
ぐうの音も出ないまま、思わず腹部を押さえる。

「止血してあげてたのに、気付かないなんて、助けてあげる価値も無いわ。」

ゆりはそう言い捨てると、部屋を後にした。

「な、なんでだ…?!」

夢が現実と繋がる…なんてあり得るはずがない。非現実的だ。
だが痛みは本物だ。
再び霞む視界、遠くなる意識。
思い出されるしろの冷笑。

すべてが白くはじけ、白に吸い込まれていった。


鳥のさえずり。
背伸びをすると、意識がはっきりとしてきた。
目覚ましよりも早く目覚めると、随分気分が良い。
永い長い、夢を見ていたようだ。

燦々と照りつける太陽。
つきぬける青い空に浮かぶ、まるで絵に描いたかのような、巨大な入道雲。
延々と続く白い砂浜に、穏やかな波が寄せては返す…

本当に、美しい景色だった。
そして、手に取れそうなほど、リアルな夢であった。

と、部屋の外に気配を感じた。
入ってきたのは、

「ゆりちゃん、おはようございます。」

「おはよう、相変わらず早いわね。」

ゆりは分厚い本を持っていた。

「御機嫌だけど、いい夢でも見れたのかしら?」

枕元に座ったゆりは、口元で三日月を作った。

「えぇ、もう少し先まで見たいほどに。」

「はちを困らせるのは、現実世界だけにしたらどう?」

ゆりの指摘にしろは瞳を丸くし、苦笑した。
そして、
ゆりちゃんには何でもばれてしまうのですね、と続けた。

「あと少しで、とどめが刺せたのですがね。」

「詰めが甘いのよ、あなたも、はちも。」

「そうかもしれませんね。」

両者は視線を交差させた。
そして、秘密を共有する悪友同士のように、にこりと笑った。

その頃の”はち”はと言うと…

彼は未だ夢の中にいた。

そう。

燦々と照りつける太陽。
つきぬける青い空に浮かぶ、まるで絵に描いたかのような、巨大な入道雲。
延々と続く白い砂浜に、穏やかな波が寄せては返す…

こんな冒頭から続く、『夢の中』に。

【完】

お題に挑戦したのは初めてなのですが、こんな感じでいいんですかね…?
5行ぐらいにしたかったのに、長々した結果がこれだよ!
少しでも楽しんでいただけたら幸いですv


こんな下で申し訳ありません(汗)
追記からお返事です⇒朧さん、夢さん
パチパチだけの方もありがとうございます!


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目標:明日までに1000頭。

下の記事の続きです。

【牛馬の話】

草木も眠る丑三つ時。明かりのついた黒蝶堂。

「一体あと何頭作りゃあいいんだよ…。」

「今作ってる分が328頭目ですから、残り672頭ですね!」

「先が長すぎるぞ…。暇なら、お前も手伝え。」

「僕だって忙しいですよ。僕はナス(牛)担当ですからね、ゆっくり作っても間に合うんです。」

「作業スピードと牛歩とは、関係ねぇと思うがな。」


顔色悪すぎた


「参考までに聞くが、お前は残りどれくらいなんだ?」

「あと50頭ですから、1時間もかからないと思います。」

「…!?」

「大切なのは要領ですよ。リズムが掴めれば、結構楽しくなってきますからね!」

「もちろん自分のが終わり次第、オレに加勢してくれるんだろ?」

「はい!もちろん寝ます!」

「…ちくしょう!」


【続?】


牛と馬を作ってる途中で追加の野菜を持ってきたしろの図。

はちの顔色がすごく悪いという事に、気づきました。(今更!)
普段は若者のくせに割と規則正しい生活なので、夜更かしがきついようです。


最近ゆり見てないなぁ。


追記でお返事です⇒若野さん、ゆささん
拍手だけの方もありがとうございます!がががんばれます!



ランキングをしばらく放置していた事実に気付いた(!)ので、下にくっつけます♪
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説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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