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おひがんの話 3


「だから本当だって!」

「見るからに頼りないんだぞ!それに、そっちの白い奴は?」

厳しい表情で少女は問い、しろが名乗る。

すると、少女ははちを見やり、

「副長を置くなんて、よほど仕事ができないんだな。」

溜息ののち、やれやれと、大げさにポーズをとった。


「このガキ…!」

馬鹿にされ、青筋を浮かべたはちを、しろがなだめる。

「牡丹さん、確かにはちは貧乏ですけど、人様のお墓を漁ろうというほどの度胸もないですよ。」

人差し指を立て、笑顔ではちを振り返るしろ。
はちの睨みはどこ吹く風。
少しも気にする風はない。

少女は動きを止め、少しの間ののち、口を開いた。

「墓荒らしでないなら、そうでない事を証明すべきだぞ!」

「証明…?」

少女の提案に、はちは眉根を寄せた。

牡丹はにぃっと笑い、

「仮堂長。あんたに仕事を依頼したいんだぞ。」


険しい表情を解除し、ゆっくりと、卒塔婆をおろした。


続きです⇒おひがんの話④
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説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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