雨上がりの話 3

追記でお返事してます!⇒ゆささん、S.cさん
拍手だけの方もありがとうございます~v


ラノベと小説の違いはいろいろあるけれど、
なんとなく【人間らしさ】の差にあるのかな


【雨上がりの話】第三話目ですv

前々回、前回分は こちらから↓↓
雨上がりの話①
雨上がりの話②


↓↓よろしければ、れっつすくろーる↓↓


【雨上がりの話3】

沈黙が堂内を支配するなか、しろが静寂を破るかのように口を開いた。

「もしかしてこれ、振ったら出るんじゃないですかね?

ほら、打ち出の小槌みたいに!」


キラキラと目を輝かせたしろは、
臆することなく素早い動作で黄色の傘を手に取り、それを上下に振った。



1、2、3回。



そして、傘を開いた。

だが、堂内は依然として、しんと静まったままだ。

硬貨が床に落下して音を立てる事も、転がる事もない。

当然の結果だった。

「二匹目のドジョウがいるわけねぇだろ。

一匹目もどこから湧きやがったのかわからねぇのに。」


はちは憮然とした態度で言い放った。

とは言いつつも、落胆した気分がない、と言えば嘘になる。


それでも。守らねばならぬ体裁と言うものがある。


「無から有は生まれねぇんだよ。
第一、簡単に金が手に入るなら、誰が仕事なんてするかよ。
お前は打ち出の小槌とか言うけどな、一寸法師だって、苦労に苦労を重ねて、
やっとのことで、ようよう手に入れたんだぞ。
そんな大層で大事な物を、適当に放置するかよ。第一、それは傘だ、傘。
どうみても傘だろ。それにな…」


まるで自分へ言い聞かせるように、長々と語り続けるはち。


だが、向かいに立つ両者の耳には届かない。


なぜならば。



三人の面前を、三枚の紙切れが舞っていたからだ。



「…三回だから三人。随分と空気の読める傘ね。」

ゆりが捕まえたのは、
見覚えのあるひげ面の男×3枚。

この国において次から次へと、人の手から手へ渡る、節操無し男の代表格。

「宝物としての程度は低いけど、心を奪うには丁度いい量ってとこね。」

ゆりの目には期待に満ち溢れた瞳。
そして、対照的に
鳩が豆鉄砲を食らったかのような表情が映った。

二人とも、ゆりの持つ紙きれを、穴があくほどにじっと見つめていた。


【続】

短いですけどここで…!
まだまだ続くよ☆←


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ゆささん

拍手ありがとうございます~v
ですよね!六月?なにそれおいしいの?ってノリですよまったく(涙)
タンスの角に小指の衝突も、かなり泣けますね。
続きは、気楽にぼんやり待っていてください(笑)
読んでくださる方がいるって、本当にうれしいものです(*´∀`*)b

S.cさん

初めまして、秋雨と申します。
どうぞどうぞ、ゆっくりしていってくださいね☆

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説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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