雨上がりの話 6

ぱちぱちありがとうございます!

HPの方は最近放置気味←なのですが、
そろそろ溜まった小話を、
ぶちこんでこねばなぁ…と考えています。

そっちのweb拍手の中身も、変えたいところです。


言うだけは、ただ^q^

そして、本日の更新は、昨日に続き、小話upです☆

↓↓前回分まではこちら!↓↓

雨上がりの話1
雨上がりの話2
雨上がりの話3
雨上がりの話4
雨上がりの話5

残り2、3回位…のはず!

↓↓よろしければ、れっつすくろーる↓↓


【雨上がりの話 6】

「この傘は使うのは禁止だ。」

「えー」

しろが不服そうに、声のトーンを落とす。

それは、楽に稼げる道具を奪うはちへの怒り。
…というよりも、
お気に入りのおもちゃを友人に取り上げられる、幼稚園児のようだ。

興味の熱を、冷ませずにいる。一種の執着と言ってもいい。

「たりめぇだ。お前に預けりゃ、いじくりまわしてすぐ壊すだろうし、
ゆりに預けりゃ、その金遣って、
次の日からここは黒蝶堂じゃなくて、
【ちょこれーと☆はうす】になるだろうし。」


「いいわね、それ。」

まんざらでもない顔で、ゆりが右手を顎に添える。

…余計な一言だったか。

「落とし物として処理させてもらう。」

「警察に持って行くんですか?」

それ、と傘を指すしろは、未練タラタラの様子だ。

「そうだな。」

「せっかくこの間、上手く撒いたのにですか?」

しろは、首をかしげる。
特に思惑は無く、率直な疑問を、ぶつけてみた、といった感じだ。

その顔に、はちは息をのんだ。
唾が、喉元へ逆流してきた。

…忘れてた。

夜道で追われ、挟撃されそうになったこと。

白い物体を、警官に投げつけたこと。

結果として、逃亡者となったこと。

後にゆりに聞いたところ、あれは小麦粉で出来ていたらしい。

もちろん、人体には無害ではある。

当然、無害だ。だが。

…身体的には無害ではあるが、
精神的には有害だ。

今更、不安がどっと、押し寄せてきた。


害を被っているのは

ぶつけた本人つまりしろ、

ではなく、

ぶつけられた者つまり警官

でもなく。

苦労を重ね「させられ」ている人物すなわち、はちにとっては、である。



あれから音沙汰はない。

だが、警察の中に、あの夜、自分を追いかけてきた者がいるのは、間違いない。

もし引取りの手続きの際に、身元を明かす必要があったなら。

もし顔を覚えられていたとしたら。

単なる不審者で済むか、はたまた、公務執行妨害か。

事情聴取、書類送検、営業停止、逮捕…

不吉な言葉が、次から次へと湧いてくる。

交番を出る際の後ろ手に、手錠をかけられるかもしれない。



まして、

「この傘から金が降ってくるんだ!!怪しいから引取ってくれ!」

とでも言うのか。

…今度は精神科を勧められる可能性が出てくる。

明日の我が身は、どこにあるのか?

拘置所か病院か。

それとも…【ちょこれーと☆はうす】か。


すぅっと息を吸って、腹からゆっくりと出す。

…溜息ではなく、深呼吸だ。

「とにかく!これはオレが預かる。

どっかのガキの、忘れ物かもしれねぇし、持ち主が取りに来る可能性だってあるからな!」


とりあえずの様子見。

吉と出るか凶と出るかは、未来に託すという建前の、逃げの戦法を取ることにした。

そしてそのまま、両者の返事も聞かず、傘を手に、荒い足取りで二階へあがったが、

一抹の不安が、心で警鐘を鳴らしていた。


【続】

いつもと勝手が違うと、ちょっと戸惑う。
はちの葛藤と、戸惑い物語の詳細は、次の更新でv
警察沙汰は⇒ここらへんで確認できます★☆


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秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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