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『緩やかな眠り』

【はちの月企画 一日一短編】

お題⑤ 『緩やかな眠り』


*お題③からの続きになってます。
→お付き合いいただける方は、こちらを先に読まれる事をオススメいたしますv



↓↓準備ができた方は、れっつすくろーる↓↓



体の節々がギシギシと悲鳴を上げる。
辺りを見回すと、東の空が白み始めていた。

ここはどこだ?―ここは黒蝶堂屋上だ。
なぜ外で寝ているのか?―おそらく、外で寝たからだ。
いま何時だ?―わからない。

暫く考え込んだ後、はちは「あぁ。」と納得した。

体が痛いのは、堅いコンクリートの上に長時間横たわっていたから当然か。

めったに摂取しないアルコールと、謎の液体チョコチュウ。
花火大会の合間に、敷かれたシートの上で眠りに落ちてしまったらしい。

と、耳をつんざき始めた、けたたましい蝉の声。
一匹が鳴き出すと、他の蝉も我先にと鳴き始め、羽音の連鎖が起こる。

朝から賑やかなことだ。
脇に放置された眼鏡をかけると、くしゃみが一つ出た。

「風邪でも引いたか…。」

昨晩四名いたはずの屋上には、現在自分しかいない。
誰か起こしてくれればいいのに、優しさが足りない奴らだ、とはちは思う。

そして上体を起こし、軽くストレッチをした後、屋上と2階とを結ぶ扉に手をかけた。

「おはようございます。星空に見守られながら、きっとよく眠れたことでしょう!」

「夜空にそんな効用があるなら、この世から不眠症はなくなるだろうよ。」

階下に降りると、しろがマイ包丁片手に朝食を作っていた。
時計の針が指すは午前6時。
普段よりも少々早めに目が覚めてしまったようだった。

しろに問えば、牡丹は陽の昇る前に、自らの憑場である深見ヶ原墓地へ帰ったという。

『そろそろ、ゆーたーんらっしゅ!って化け物がやってくると聞いたからな!
正体はよくわからんが、警戒に越したことは無いんだぞ。』
と言ってましたよ。」


そう言えば、そんな事を言っていたような…。

『一応言っとくと、”Uターンラッシュ”と”帰省者の大移動”は同義だからな。』って、はちはつっこんでました。」

そう言えば、そんな指摘をしたような…。

酒のせいか、記憶があいまいである。

「黄泉から還る者達を迎えて接待するのが、あたしの仕事であり使命なんだぞ!」

自信満々に言い放ちながら、ふふんと胸を張った牡丹をかろうじて思い出した。
が、それ以上の記憶をたどれない。

おそらくその辺りで、眠りに落ちてしまったのだろう。

しろとの会話を終え、
居間として活用しているスペースに座った。

届いたばかりの新聞に目を通す。
と、ふわ…と欠伸が出た。
朝食が並ぶ予定のテーブル。

その前で、ごろりと寝そべってみた。

すると、立て続けに強力な睡魔に襲われた。

「やっぱ、二度寝は最高だな…。」

誰に聞かせるでもなくそう言うと、はちは『緩やかな眠り』に落ちていった。


【完】


いつも以上にどうでもいい内容のような気が…汗
まぁ、いつもとおんなじですよね。
たまにはのんびりゆったり、はちにも求刑休憩させてあげたいものですv




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秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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