時告げ2

断言してもいい。
まさに、命をかけてもいい。

だが、問題は金だ。1から造り直した方が、補強よりも安くあがるか?
オレの保険料は大したことねぇだろうが、ちったぁ足しになるはずだ。
だが、なにをするにせよ、ゆりと話をつけねぇとな。
あいつは店の憑者だとか、戯れ言を吐いてるからな、この際はっきりさせようじゃねぇの。
もし黒蝶堂が無くなったら、てめぇはどうなるんだ?ってな。

…まて、オレの最期の収入を、増築費に遣わせるのか?死人に口無しとは言えど、抵抗権くらいあるはずだ。
法的に、しろとゆりには相続権は存在しねぇ。

だが、ゆりなら戸籍の改変くらい朝飯前だろう。

「なら僕は、はちの兄貴で、ゆりちゃんは娘と書き換えておきましょう。」

「不本意だけど、我慢するわ。店のためだもの」

…想像に難くない。
もしくは、事故死と嘯き、ありもしない事実をでっち上げて、赤の他人から慰謝料をふんだくるかもしれない。

あり得ないか?
いや、あいつらなら、やる。


…だめだ!
このまま死ねるか!!

第一、結婚もしてねぇのに娘がいてたまるかってんだ。
ご近所さんに、なんて噂されるか…考えただけで背筋が凍る。

<あと一話続きます>
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

メニュー
twitter
    更新情報配信中