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『風の香り』

前記事に、たくさんの拍手ありがとうございます♪

頂いたコメントの返事をしましたので、よろしければご覧ください。

私は一夜明けても、トップ記事が見慣れません(笑)
変えた事を忘れていたのもあるのですが、しろの目が強すぎたのかなぁ…?とか思ったり。
もしかしたら、早々に変更するかもしれません。

今日の夕方、黒猫と2羽のカラスが、日向でぼんやりしているのを見ました。
思わず足を止めて、じっと観察してました。

猫と鳥なのに仲がよさそうで、外気は寒かったんですけど、心はぽかぽかな気分になりました。

…夕飯は、鳥の空揚げだったんですけどね。
前もこんな事があった気がします。


鶏肉おいしい。

↓↓というわけで、本日の更新です↓↓
今回も、一話完結です。


【はちの月企画 一日一短編】

『風の香り』

風が強い。
しろが買い出しに行くと言うので、はちは荷物持ちとして駆り出されている。
しろ曰く、本日大セール、なのだそうだ。
どこからともなく漂ってくる、夕飯の匂いがはちの鼻孔をくすぐる『風の香り』。

これは…

「カレーの匂いって、食欲湧きますよね。」

はちの心を読んだかの如く、隣のしろが話しかける。

「まぁな。」

「一種の”麻薬”ですよね。」

「お前は風邪をひいたときに、カレー粉を処方された事があるのか?」

真面目な顔で、はちは問う。
問うと言うよりも、「ねぇよな、勿論。」と言わんばかり。確認の意が強い語気だ。

「もし匂いに色がついていたら、カレーは黄色ですよね。」

「お前は同じ鍋に居るニンジンの気持ちを考えたことがあるのか?」

「確かにそうですね。」と、顎に手を添えるしろ。「ううむ、なら何色なんでしょう?」と小さく呟いている。
声を掛けると、はっとした表情ではちに滔々と説き始めた。

「とにかく、その色は風に乗って、僕らに届くんですよ。」

「その仮定に立つなら、他の料理も色を持つようになるんだろ?」

「絵具を溶かしたカラフルな世界の完成ですね!」

目をキラキラと輝かせながら、「おぉ!」と奇声…もとい、喜声を上げるしろ。
彼に対して、

「視界が悪くなるだろうが。」

色の代わりに、冷たいツッコミが届いた。

日暮れの街は、暖かな色で彩られている。
蛍光色から地味な色味まで、各々が思い通りの服を着飾り、老いから若いまでが行き交う街中。
アーケードに並ぶ店からは、それぞれを飾る音楽が洩れ、不協和音を奏でている。

世界中どこでも見られる現象だろうが、色の飽和状態がこんなにひどい世界も、そうそうあるまい。

「はちは今でも十分、視界が狭いじゃないですか。」

「近視なだけで、視野が狭ぇわけじゃねぇ。」

と、はちが返せば、しろが驚いた表情を浮かべる。
今度ははちが、彼の脳内を読む事に成功したようだ。

目的の店が見えてきた。
この付近では大型の部類に入る、庶民御用達のスーパーだ。

2人の駄弁りは、まだまだ続く。

「風に色がついたら、服が黄ばんで大変なことになるだろうが。」

「クリーニング屋さんの数が、コンビニ並みに増えましょうね。」

店に内包されたクリーニング店の看板を指しながら、しろは明るい声を出す。

「カレー被害で、カレー禁止令が出るかもな。」

「それじゃ、覚せい剤みたいじゃないですか!」

慌てる彼は、「やっぱり色なんていらないですね!」と取り繕う。
はちは鼻で笑いながら、

「まさに”麻薬”ってわけだ。」

続けて、「今日の夕飯はカレーにするか」と、提案した。

スーパーの自動扉が開く。

「髪に色が移れば、お前の名前も【しろ】から【きばみ】になるかもな。」

「そうなれば、シャンプーの代わりに漂白剤を使うだけです。」

夕飯前の買い出しに、店内は賑わっていた。
しろは買物カゴを取る。

「そうしたら、まずは薬品のチェックですね!」

と、野菜売り場を素通りして、日用品コーナーへ進むしろ。
その後ろ姿を見送りながら、はちは溜息一つ。

「…今度は、洗う髪が無くなるぞ。」

【終】

お勧めのブリーチを、きばみに教えてやってください。

短編がんばるぞ!ってことで、ランキングですv
気が向いたら、おしてやってください。



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秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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