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白骨取扱専門店黒蝶堂 3 


昨年の春頃の話である。
春うららかな気候と共に、堂長席で惰眠を貪っていたはちの前を、大きな鈍器が通過して行った。
嫌な気配に、はちの眼鏡が反応した。
きらりと光るそれが捉えたるは、人の背丈ほどの長さである巨大なクワが振りおろされる瞬間であった。
はちは慌てて上体を逸らす。
その時、はちがいた場所に、鋭い凶器が振りおろされた。
椅子の背もたれには巨大な切り傷が入り、刃先が食い込んで抜けずにいた。

しばしの沈黙が辺りを支配する。
口火を切ったのは、やはりはちであった。


「おい!今すぐ武器を捨てろ。そして、ゆっくりと両手を挙げろ!」

「だってここが一番のポイントなんですよ!」

「オレの急所ってか!」

「違いますよ、ほらここ!」


加害者となり下がりそうになった白い男、氷山しろはにこにこした表情で一枚の紙を照らし出した。

彼の右手には上部に”宝の地図”と書かれた、どうみても怪しい落書きが手に握られている。

「今日倉庫を片付けていたら、奥の方から見つけたんです。」

絶対お宝大発見ですよ!と大騒ぎし、得意げに胸を張るしろに、はちは溜息一つ。

「…こんな適当な地図でわかるかってんの。」

【続】

続き⇒白骨取扱専門店黒蝶堂 4
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テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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