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2012年の作品たち

2012年作品まとめ

初めての方はこちらから⇒こちら黒蝶堂

・道楽息子と電波青年 2012年最初

・”感”と”勘” ゆりと牡丹と四篠境

・分速60mで本物を見抜け! 意外と長編

・白の一害、黒の百害 はちの受難

・案ずるより抜くが早し 

・涼やかさを求めて

・振り返る者、振り返らざる者

・雨中の来訪者

・奇特なセンタクシ

・死亡特需

・黒蝶堂の食卓

・黒蝶堂の食卓(前日譚) 

・帰り道を見失わないよう

・右手に杓子を、左手に包丁を

・鮮やかなる色を

・『てんか』ら『の』た『まわりもの』

・なつやすみをさがせ!

・秋の夜長とサクシな少女

・ハードルの高い百貨店

・そして、転倒する顛末

・しかくからのしかく

・拝啓、バラ色の世界より

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

2011年の作品たち

2011年作品まとめ

☆こちら黒蝶堂 最初のお話。

☆黒蝶堂の正月

☆緑茶の話

☆しろとアイスの話

☆しんごうの話

☆冬の朝の話

☆冬の夜の話

☆黒蝶堂のバレンタイン

☆白骨取扱専門店黒蝶堂

☆雨の字面の話

☆雨の日は頭上に注意

☆死に続ける男

☆(よくない)共犯者

☆質流れの数値測定器は、真実を語れるや否や(ソーダ味)

☆夏のギフトは黒蝶堂で

☆夏夜の石畳を砕いて渡れ 鬼桐さん初登場

☆若造の主張

☆鳴かぬなら…

☆月は知っている

☆貴方に神の御加護がありますように!

☆雨降って、地固まる

☆河童の腕の返却は、ぜひとも期限をお守りください(※延長不可)

☆【一見さん】一休みしていかれませぬか?【大歓迎】

☆用法要領を守って、楽しくお使いくださいませ!

☆悪事の温床候補を探せ!

☆幽霊退治は黒蝶堂にお任せあれ

☆嗜好×思考=矛盾?

☆(前)☆(後)

タイトルがカオスになってきた。

☆鬼桐さんと黒蝶堂

つづき⇒☆黒蝶堂の年の瀬

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

2010年の作品たち

こちらは、作品保管庫用の記事です。

黒蝶堂とは?

【小話】
☆ねぐせの話 日誌の始まり。
☆せんたくの話 脳にカビが生える話。  
☆コンビニの話 時間は買えるか?
☆えの話 偏屈少年はち。
☆ふくそうの話 皮肉の大安売り。
☆てれびの話 カーリングのルールが、未だにわからない。  
☆しゃれの話 しょうもない。まさに、内容が無いよu(ry
☆しゅーるな話 電波青年は、今日も絶好調☆★
☆うたの話 人間⇔機械。
☆あめの話 雨の日くらい、おとなしく。   
☆ねこの話 ほっとけない。     
☆そつぎょうの話 人生の、目に見える区切り。
☆ゆきの話 家庭菜園を巡る攻防。
☆まいごの話 なだめるには甘い物。
☆はこの話 毛色の違う話。

☆おひがんの話①(完結)
おひがんの話まとめver. 牡丹初登場。ちょっと長編。

☆おひがんの話 後日談 縁側でお茶でもどうですか。どこか殺伐。

☆たけのこの話 にょきにょき

☆たいくつな話 万年筆には、ご注意を。

☆みらいの話 未来新聞は、いらんかね?

☆雨上がりの話①⑧(完結) 傘からお金が降ってきた!はちのモラトリアム。

☆しごとの話 堂長の仕事の前段階。

☆本の話 逃がさねぇよ!

★☆はちの月企画一日一短編★☆

☆こたつと洗濯物、カコの話続編

【8の日企画】
★2月分
★3月分
★4月分
★5月分
★6月分
★7月分
★8月分
★9月分
★10月分
★11月分
★12月分

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ジャンル : 小説・文学

【小話】なのはなのうわさ【更新】

「・・・なんのはなしだ?」

「なのはなのはなしです!」

食用と非常食用がありますねと、しろは嘯く。黒蝶堂の片づけをしていたら、すでに夕食の時間になっていた。状況から察するに、どうやら、食卓に並ぶ黄色と緑色について、しろとゆりが雑談を交わしていたところらしい。

「現在ここに並ぶのは非常食用ということね。」

「算盤を弾いた結果ですから、至極当然です!」

僕の料理の腕で、なんとかしますよと、しろはにっこり笑った。手を合わせたオレは、ただ黙って、準備された箸をとって、皿に伸ばす。非常用ってのは、「非常時にでもおいしく食べられる」という意味で、「非常に言いづらいのですが、本当に非常時にしか食べられないですよ」という意味ではなかったはずだ。

「・・・そういう意味でいいんだよな、てめぇら?」

と、念を押したい気分を料理で押し流した。

【了】

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

【小話】桜色のしらせ【更新】

両肩にくいこむリュックサックの腕、両手に握る布製の手提げ鞄、そのすべてには、今日この日のために準備した荷物が押し込まれている。

「・・・まったく、なんでこんなことに。」

黒川はちは呟く。

ここは、長い坂を上ってきたところに存在する深見ヶ原墓地である。額に汗が浮かんできた頃、長袖のシャツを肘のあたりまで捲った。夏暑く、冬寒い黒蝶堂にいると、季節の流れを感じることに鈍くなってしまうのだろうかと、眼下に広がる街を眺めて思う。

この事態になったのを、時間を戻して振り返ってみよう。

全国的に桜の開花で賑わい始めた今日この頃、
この街の住人たちに、「遥光の街で桜の名所と言えば?」と言えば、誰でもが「櫻坂神社」と答えるであろう。
しかし、昨日、黒蝶堂を訪れた少女が

「うちもなかなか綺麗だから、寄っていくといいんだぞ!」

と両に結った髪を揺らしたものだから、

「なら、お掃除もしましょうか!」

と同居人の不穏な提案が導き出され、本日に至る。
以上、簡単な回想の終了である。

「・・・確かに桜は綺麗だがな。」

遠目にほころぶ山桜に目を細めつつ、歩みを進める。

「こっちですよ、はち!」

中央広場から少し進んだ場所、黒川家の墓の前で、同居人である氷山しろがブラシを持った手を振っていた。軽く合図を返し、荷物を周囲に下ろして荷を解く。持参したバケツに近くの蛇口から水を溜め、雑巾を絞る。見上げた墓石は、想像よりも随分とぴかぴかに光っていた。

「本腰入れてやってるな。」

朝早くに出立し、先に作業を始めていたしろを見ると、彼は胸を張った。

「当然ですよ。目立ったもんがちです!」

そして続ける。

「終わったら、おじいちゃんと一緒に宴会ですからね。」

ここでしてもいいって、牡丹ちゃんが言ってましたからと、かぶった頭巾の端をきつく縛る彼に、

「・・・あんまり騒ぐなよ?」

あの荷物の量はそういうことだったのかと、はちはため息をついた。
腹も減ったが、とりあえずは、掃除が先だ。
作業着を羽織り、墓石に一歩近づいた。目を閉じ、手を合わせて一礼する。再度目を開き、空を仰ぐと、春の青を背に、着物姿の祖父が笑っているような気が、しなくもなかった。

「ぼんやりしている暇があったら、手を動かしたらどうかしら?」

にじむ世界に、にゅっと顔を寄せてきたのは、黒蝶堂の少女・ゆりであった。唐突に出現し、墓石に腰かけ書物を手に、三白眼を惜しげもなくさらした彼女に、手にしていた雑巾が地に落ちた。ふわりと桜の花びらが、舞い上がって彼女に降り注いだ。

【了】


テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

説明

秋雨

Author:秋雨
人間と憑者のライトホラー物語。

現実世界その他諸々の事象とは、一切関係ありません。著作権は放棄していません。なにかありましたら拍手からお願いします。

【管理人】

秋雨。成人済。

【主な登場者紹介】

黒川 はち

古書店黒蝶堂堂長。
気苦労の絶えない受難者。

氷山 しろ

黒蝶堂副長。
電波的言動の目立つ青年。

ゆり

黒蝶堂憑者。
冷静沈着な少女。

深見ヶ原 牡丹

深見ヶ原墓地憑者。
猪突猛進イノシシ娘。

カコ

川辺の憑者。
人間嫌いで鬼桐の部下。

鬼桐

煙草が手放せない隊長。
熱くなると誰にも止められない。

黒川 伊織

はちの祖父で先代堂長。
3年前に他界。

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